ファッションの軸となる女性の足を描いた現代アート線画。アルミペンを用いたフィギュラティヴアート

足が語るもの

Artwork Details

Medium:アルミペンを用いた線画(鉛筆ラフおよび紙を切るアナログ・アプローチによる試作プロセスを含む)

Subject:女性の足、およびドレスを最も美しく見せるボディラインの軸

Theme:足の角度や姿勢に表れる感情表現(美しさ、力強さ、儚さ、艶やかさ)

Artist: Visual Story Artist Kazue Shima

The Story

女性の足の持つ魅力を考えてみる。美しさや力強さ、儚さや艶やかさ。その上に服を着る。ミニスカート、ロングドレスやパンツ。どんな形のボトムも、この魅力的な足に許されるかどうか。

トップスのように顔に近い服であれば、顔というものに影響を受ける可能性はあるが、顔から距離がある分、ごまかしの効かないパーツであると思う。

もっと言うと、足の角度一つで、全ての感情を表せると思っている。膝の旋回や、足首の曲げ方、力や喜び、そして悲しみや絶望も、人間がどういう気持ちで地に在るのか、が全てなのだ。

太ももから、足の先までのその形を決めるのは腰である、ということを、私はモデルという仕事で経験として学んだ。理屈ではない、その体の真ん中の位置はしっかりと、服の形をした布の流れや、下に落ちた時の形を決める重要な要素なのだ。

例え、ドレスのように隠れていたとしても、その腰から下に伸びる足の形は、本能的に人は感じるものだと思う。ドレスの下でボディラインとして存在する2本の足は、そのドレスが一番美しい形を留める軸なのだ。

大抵、服と一緒に足を描いていくが、時折この2本のボディラインの命というべき描写にフォーカスしたくなることがある。前に進みたい足なのか、悲しみにくれている足なのか。仮に前に進む場合、どんな気持ちで進もうとしているのか。足が心を推してくれる時もあれば、心が足を前に運んでくれる時もある。

ドレスの気配と足のラインを探求する、白い紙を用いた現代アート線画のための試作プロセス画像。
シルエットやファッション性を検証する、黒い紙を用いた紙を切るアナログ・アプローチによる試作アート。

Materiality & Context

足を描写する方法を、私はいく通りも使う。最終的にどんな方法で作品にするか、を決めるのは、このいくつかの方法でその時の足を自分の目で見て、手で感じてから、どれでいくかを判断する。

現代アート制作のアナログドローイングのプロセスを示す、女性の足の姿勢と感情を捉えた鉛筆のラフスケッチ。

技法の選定 — 綺麗さから力強さへ

鉛筆でラインだけを辿ってみたり、紙を逃げ場のないような形に切ってみたり。いくつかの技法を試すうちに、今描きたいのは、ただ綺麗な形の足ではない。この足を見た人が前に進める、私自身も一歩を大きく踏み出せる、そんな力強さを持った足なのだ、と気づいた。

アルミペンのラインは、自分の進む力を信じるような形になった。あえて服の気配もなく、次の世界へと迷いなく続く道を進む音が聞こえてきそうな足たちは、全てに勇気を与えてくれる。

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