Artwork Details
Medium: デジタルファッションイラストレーション
Subject: 深い青色の羽帽子とボクシーなシルエット
Collection: プラダ(Prada)2024-25年秋冬ウィメンズコレクション
Theme: マスキュリンな仕立てとフェミニニティの意図的な衝突
Artist: Visual Story Artist Kazue Shima
The Story
プラダの2024–25年秋冬コレクションを見たとき、カラフルな羽や飾りで形作られた帽子が強烈な印象を残した。全体はボクシーなシルエットで構成され、装飾的でありながらも、どこか抑制の効いた佇まいがある。帽子もスクエアなラインを描いているのに、なぜか逆にフェミニンな雰囲気を感じたのだ。
鮮やかな色のアクセントと、すっきりと洗練されたフォルム。空よりも海よりも深い青に飛んでいくような羽のような素材で作られたその帽子を被ったら、どこにでも自由に行けそうな気持ちになるんだろうな、と想像していた。
うっとりとそんなことを考えていると、本当にどこかに行ってしまいそうになるが、足元に擦り寄ってくる猫の感触でなんとか踏みとどまっている。
Materiality & Context
ファッションのスタイリングに刺激を受けて絵を描くとき、私は常にジレンマに陥る。シルエット(Shape)を描き出したい気持ちと、素材(Materiality)の質感を表現したい気持ちの衝突だ。
軽やかな素材を使っているのに、あえて構築的でボクシーなラインを描く帽子。デザイナーの意図は別として、マスキュリンな仕立てとデリケートでフェミニンな羽の帽子の意図的な衝突を選ぶ理由がきっとあるはずなのだ。
単にビジュアルとして再生するのではなく、この装いをする場所や時間、その暮らしの背景を勝手に想像し、どういう面持ちであるのかを一度自分で消化しないと、白い背景に線も色もついていかない。

